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Smith

人の生活を文字通り「支える」という意識

鍛冶工事は溶接工事と一緒にされることがありますが、溶接は鍛冶工事の一部であり、すべてではありません。鍛冶工事の内容は、建築物で使用される鉄骨を加工したり、設計と寸分の違いもなく組み上げる、設計図を元に現場でカットしたり、曲げたり、つなげたりして建築物を組み立てていく工事です。錆止めなども行います。そのほかにも、雑鍛冶工事という、鉄製の手すりや階段などを作製する工事もあります。

鍛冶という仕事
仕事は組み上がった鉄骨に溶接やカットを施して、設計と寸分の違いもなく組み上げる、ということがメインとなります。溶接は、建物強度がここで決まるとも言われるほど重要な作業です。
鉄骨工事では、工場で部品を精密に作り、現場ではそれを模型を作り上げるように組み立てるというイメージを抱かれている方が多いようですが、実際は、現場に持ち込まれる鋼材というのはあらかじめ正確にカットされているわけではありません。そのため不必要な箇所はカットし、曲げなくはならないところは熱して曲げ、繋げるとことは溶接して繋げるという作業が必要となります。
鍛冶工事において重要なのは、やはり鉄骨工事の柱と梁などをジョイントする部分を溶接する工事です。ただしこの作業は高所で行うことも多い上、非常に高温のガス溶接機やアース溶接機を使用するので危険も伴います。
大きなマスクで顔を覆い、火花を散らして作業されている従事者を見たことがあると思います。危険であり、強度に直接関わる技術が要求されます。

魅力
詳細な設計図を元にひとつひとつ切りだし、そして精巧で精密な技術で鋼材を組み上げてゆく、その結果、地上何十メートル、何百メートルもの建物を作りあげられるという達成感が一番のやりがいになるでしょう。ましてや自分が手作業で溶接したり切り貼りした鋼材が、建築物の根幹を支えていると考えたらなおのことです。
大型施設や建造物を始め、一般家庭においても、人の生活を文字通り「支える」という意識を持てるということが魅力だと言えます。